【ぶんじch編集部】第7回コクブン人は、株式会社日立製作所研究開発グループ主任研究員の森木俊臣様さんです。どうぞよろしくお願いします。
【森木】今日はよろしくお願いします。
【ぶんじch編集部】ご出身は熊本県ということですがどのような経緯で、株式会社日立製作所(以下「日立」と言います。)へ入社されたのですか。
【森木】もともと熊本県玉名市の出身で大学は福岡に通っていました。就職の時に電算機系の仕事がしたいと考えて日立を選びました。日立中央研究所(以下「日立中研」という。)は森があって自然環境が良くそこが気に入りました。
【ぶんじch編集部】それでは、日立に入ってから電算機を作る仕事をされてたのですね。
【森木】そうです。15年くらい大型コンピューターを作る仕事に携わっていました。その後、日立中研を出て顧客協創やデザインを中心に研究する部門に移って企画業務や新しいビジネスモデルを開発する仕事に携わるようになりました。ちょうどその頃は、ブロックチェーンやビットコインが流行っていて、それらに関連した企画も行いました。2018年くらいに在籍部門が日立中央研究所に集約されるということになり再びこちらに戻ってきました。
【ぶんじch編集部】こちらに戻ってきてからは、どんな取り組みをされているのですか。
【森木】日立ではかねてよりSociety5.0の実現を目指すための取組を行っていましたが、日立中研に協創の森が出来てからは地域社会に変化をもたらす「フューチャー・リビング・ラボ」という活動を始めました、具体的に言うと地域社会においての課題を探求し解決を図ろうとする取り組みです。私は、こちらに来る前にブロックチェーンや仮想通貨について企画開発をしていたので、そう言った技術を利用し。新しいビジネスモデルを考えたり、イノベーションを起こすような取り組みをしようと考えていました。
【ぶんじch編集部】具体的にはどんな活動をされたのですか
【森木】まずは地域の方のお話を聞くことから始めました。国分寺に住んでいるので知人を辿って商店会や商工会の方々と会話をするようになり、そんな中から「こう言った取り組みは面白いのでは?」という考えから主催者と協同で「ぶんじバルのチケットの電子化」を行いました。
【ぶんじch編集部】ぶんじバルは国分寺駅北口周辺で既に8回行われていて、昨年は西国分寺でも開催されました。盛り上がっているイベントですよね。参加された方も電子チケットを利用するのを楽しんでいるようでした。
【森木】電子チケットは、決済時に来店したお客様のスマートフォンを使用しますが、単に利便性だけでなく、来店したお客様と店員が一緒に決済ボタンを押すことで両者の距離を近づける、対面での会話を楽しむなどの効果を考えて開発しました。
【ぶんじch編集部】今後は、どんな取り組みをされていく予定ですか。
【森木】今後は国分寺周辺の地域経済の持続的な成長を目的としてデジタル技術を活用した地域通貨を作りたいと思います。オリンピック・パラリンピックを契機にキャッシュレス決済の導入が進められていますが、私たちが考えているのは、単に利便性や入出金の速度を追求するのではなく、いかに地域の経済に貢献しながら人と人との結びつきや絆などを創り出す地域通貨です。
【ぶんじch】それはとても楽しみですね。日立中研さんと森木さんの国分寺での益々の活躍を期待してます。ところでちょっと話は変りますが、森木さんは就職してからずっと国分寺に住んでいるとの事ですが、国分寺に対する印象はいかがですか。
【森木】そうですね。中央線の中でも立川だと駅前もかなり開発されていて大型店舗が多くあるイメージですが、国分寺は、ぶんじバルなどを通し個店の方々とも会う機会があったこともあり、小規模な個店が頑張っているイメージがあります。生活をしている人の息づかいがわかる町という印象です。緑もまだ多く残っていて落ち着いたアットホームな感じがします。
【ぶんじch】そうですね、そう言ったイメージを大切にしていきたいですね。ところで休日はどんな風に過ごしてますか
【森木】休日は家族で出かけたり、地元の気に入っているお店で食事してます。たまに図書館に行って本を借りたりもしてます。
【ぶんじch】今日はありがとうございました。日立中研さんの取り組みなど色々と聞けてとても勉強になりました。
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