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野川流域と国分寺崖線(ハケ)を巡るコース(その1)

野川は国分寺市から小金井市、三鷹市、調布市、世田谷区を流れる延長20.5kmの河川です。決して大きな川ではありませんが非常に歴史があり、一級水系である多摩川水系の支流として一級河川に指定されています。

この野川の水源は国分寺市内に数か所あり、そのうちの一つが国分寺市東恋ヶ窪一丁目の日立製作所中央研究所内にあります。ここは日立製作所の社有地ですので残念ながら一般の方は入れません。今回は特別に許可を頂き取材をさせていただきました。毎年1、2回だけ一般公開をしていますので、その時はどなたでも入場することができますが、残念ながら今年の一般公開日は決まっていないようです。

こちらは自然林を生かした庭園ですので昔からの武蔵野の自然を見ることができます。これは昭和17年に研究所を創設するにあたり小平浪平創業社長が「よい立木は切らず によけて建てよ」と指示をされ、現在に至るまで忠実に守ってきて頂いたお陰です。一般公開日に訪れることができましたらマナーを守って、この貴重な武蔵野の自然の中を散策されるようにお願いします。

 

それでは順に庭園を巡って見ましょう。

 

日立製作所中央研究所の正門です。ここから見えるのはうっそうとした林だけです。

所内を進んでいくと林に囲まれた大池が見えてきました。ここは所内の湧水が集まるように作った人口の池ですが、ここから流れ出た水が野川となっています。

池には白鳥やマガモが住んでいます。

所内にはこのような湧水が数か所あって大池に注いでいます。

今の時期は梅が咲いているだけでしたが、春には桜、秋は紅葉で庭園内がきれいな色で埋め尽くされます。

池の中央には風情のある木製の橋が架かっていて、橋を渡った脇に水門があります。

この水門から流れ出た水が中央線の下を通って野川となっています。

以上で日立製作所中央研究所庭園の紹介を終わります。次回その2では野川流域を不動橋、もみじ橋を経て新次郎池までを、最終回その3では国分寺駅南口まで戻って野川の水源の1つがある殿ヶ谷戸庭園を紹介します。