国分寺市内で活躍する人にスポットを当てて紹介するコーナー

コクブン人 第6回 お茶の水大学教授 米田俊彦様

第6回目のコクブン人、今回はお茶の水女子大学教授の米田俊彦さんです。

まずは、プロフィールからご紹介させて頂きます。東京都葛飾区出身、東京大学大学院教育学研究博士課程修了後、東京女子大学講師、2003年にお茶の水女子大学教授になられてます。

 

【ぶんじch編集部】それでは、お話をお伺いしたいと思います。お生まれは葛飾区でその後、横浜市や練馬区にお住まいになられていたそうですが、国分寺にお住まいになられたきっかけを教えて下さい。

【米田】父親の介護をすることになり1996年に国分寺市本多に引っ越してきましたが、手狭になり、改めて国分寺市内で住まいを探して西恋ヶ窪に住むことにしました。

【ぶんじch編集部】国分寺に住んでみてどんな印象ですか。

【米田】国分寺駅周辺は道が狭くゴミゴミした印象でしたが、今の場所に越してからは周辺に緑があり気に入ってます。

【ぶんじch編集部】確かに、今でこそ国分寺駅北口は再開発が終わって見違えるようになりましたが、その当時は道が狭くそんな印象でしたね。研究についてお話を伺いたいと思います。現在、お茶の水女子大学の教授をされているということですが、専門の分野について教えて下さい。

【米田】専門は教育史です。教育学と歴史学の中間にあたる分野で、以前は戦前の教育史を研究していましたが、その後は戦後の教育史を、さらに2011年から神奈川県教育センターからの依頼を受けて神奈川県の戦後教育史編纂の取りまとめをしています。大学では、教育史の講義を行ったり、大学院生の研究指導をしたり、様々な会議に出席したりしています。また、公益財団法人野間教育研究所の研究員を務めています。

【ぶんじch編集部】教育史というのは恥ずかしながら初めて聞きました。もう少しお聞きしたいのですが、教育史を研究することの意義みたいなものの説明をお願いします。

【米田】 教育は半分制度、半分慣行の積み上げです。今ではあたりまえのことが、歴史をみるとどのようにこうなったのかがわかります。4月入学は、小学校は120年くらい前から、旧制高校・大学は100年くらい前からです。4月入学の旧制中学校を3月に卒業してから9月入学の高校に入学するまで、間が空いていました。全部4月入学になって、卒業と入学が連続するようになりました。こんなことも、100年前まではあたりまえではなかったのです。

【ぶんじch編集部】確かに、4月入学が当たり前だと思っていていつ始まったということは考えたことも無かったです。そういったことを記録としてとりまとめていくのですね。国分寺市のことも少しお伺いしたいと思います。研究者として、また一人の保護者として、国分寺市の教育環境について米田先生はどんな風に感じられてますか。

【米田】国分寺の教育は全体として落ち着いているように思います。市の教育委員会が時流に乗っていろいろなことに手を出そうとしないことが、結果的に落ち着きをもたらしていると思います。教育委員の皆さんは大変だとは思いますが、欲を言えば、教育委員会の会議に市民が関心をもてるようになるといいかなと思います。私自身もまだ傍聴したことがないので自分に返ってくることですが、中野区の教育委員会は傍聴者が多いですし、たぶんその関係でホームページも充実しています。1980~90年代の教育委員準公選運動の影響が続いているようで、真似ができるならしたらよいと思います。

【ぶんじch編集部】国分寺市は義務教育の水準が比較的高く、児童、生徒も落ち着いていると聞いていますが、教育委員会がどんな活動をしているかは、あまり知らないです。そういったことにも我々市民が関心を持たなければいけませんね。話は変りますが、米田先生は、スカイホークス(国分寺市市立第九小学校の少年野球)の監督をされていると聞きました。どんなきっかけで始められたのですか。

【米田】娘が小学校1年の時に九小のチームに入って、2年生になった時にコーチに就任しました。子どもが卒業するとやめる方も多いのですが、そのまま指導をしていたら、4年前から監督に就任することになりました(笑)

【ぶんじch編集部】監督をされていてどんなこと心掛けていますか

【米田】子どもが楽しく野球をできる雰囲気を作って、それを続けていけたら良いなと思っています。野球は子どもには難しいスポーツ、考えなければいけない場面が多いスポーツなのでそう言ったことを学年に応じて目標をもって、取り組んでもらいたいと考えています。野球はチームとしてやらなければいけないので、チーム全体としても目標や課題をできるようになるのを楽しみに指導しています。上級生がそれを率先してやってくれるとなお良いと思います。そういったことを楽しみにしています。

【ぶんじch編集部】子どもたちを指導していてどんなことを感じますか

【米田】子どもによって教えたことの伝わり方が違うので、できないことができるようになったことをしっかりと把握して、それを伸ばすようにするのが指導者の役割だと考えています。また、チームの成長が目標なので、チームとして強くなるために助けあうというのを学んでもらいたいと思っています。上級生が下級生の子たちに教えている姿を見るとそれも子ども達の更なる成長なのでそういったものを見るのに楽しみを感じて指導しています。監督、コーチは時間が大変ですが、でもそれを犠牲にしてもやる価値があると思っています。

【ぶんじch編集部】たとえ少年野球でも指導者は勝負にこだわってしまう傾向がありますが、米田先生は子どもたちやチームとしての成長を考えて指導されてるのですね。

【米田】そうです。何年も指導をしているとチームが強い時、弱い時あります。強い時は、当然勝つのが楽しみですが、弱い時は負け方を見るのも楽しみです。成長を感じられることが大切だと思います。

【ぶんじch編集部】ぶんじchでも少年野球の記事を載せていますが、スカイホークス楽しみなチームですね。これからぶんじchでも注目したいと思います。

【ぶんじch編集部】最後に皆さんにお聞きしているのですが、休日はどんな風にすごされていますか。

【米田】ほどんど野球ですね(笑)

【ぶんじch編集部】そうですよね(笑)米田先生、今日はありがとうございました。今後の先生の研究面での活躍、スカイホークスの活躍をお祈り申し上げます。